著者:プロバイダー変更アドバイザー、梅本清志

パソコン通信とインターネットの違いについて

パソコン通信とインターネットは、どちらもデジタルデータを送受信するための技術ですが、それぞれの歴史や仕組み、用途に違いがあります。

パソコン通信は1980年代から1990年代初頭にかけて主に日本で普及した通信方式で、インターネットの前身とも言えます。

具体的には、パソコン通信は電話回線を利用し、個別のホストコンピュータ(サーバー)にユーザーがダイヤルアップ接続して情報を交換するシステムでした。

たとえば、ユーザーが自宅のパソコンから電話回線を使って「ニフティサーブ」や「アスキーネット」などのホストに接続し、メッセージボードで他のユーザーとコミュニケーションを取ったり、ファイルをダウンロードしたりすることができました。

しかし、パソコン通信では、接続できる相手やサービスが限られており、1つのホスト内でしか情報のやり取りができないという制約がありました。

一方、インターネットは、世界中のコンピュータやネットワークを相互に接続するグローバルなネットワークです。これにより、どの地域にいても、ほぼすべてのデバイスやサービスと接続できるようになりました。

パソコン通信では一つのサービス内での情報交換が基本でしたが、インターネットではウェブサイト、電子メール、SNS、ストリーミングサービスなど、無数のサービスが利用できます。

たとえば、ユーザーは家からGoogleにアクセスして世界中の情報を検索したり、YouTubeで動画を視聴したり、TwitterやFacebookで他のユーザーとリアルタイムでやり取りしたりできます。

インターネットはプロトコル(例えばTCP/IP)を使って世界中の異なるネットワークを接続しているため、情報の交換はパソコン通信よりもはるかにスムーズで多機能です。

まとめると、パソコン通信は電話回線を使った限られた範囲のコミュニケーション手段であり、特定のサーバーやサービスに依存していました。

それに対してインターネットは、広範囲で多様な情報やサービスを提供するグローバルネットワークで、現代のデジタル社会に欠かせない存在となっています。

参考https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12177673997?__ysp=44OR44K944Kz44Oz6YCa5L%2Bh44CA44Kk44Oz44K%2F44O844ON44OD44OI44CA6YGV44GE

まとめ

パソコン通信とインターネットの違いは、通信方法や利用範囲、技術的な基盤にあります。

パソコン通信は、1980年代から1990年代にかけて日本で広く使われていた通信サービスで、電話回線を利用して特定のホストコンピュータに接続し、その中で情報をやり取りする仕組みです。

ユーザーは自宅のパソコンからモデムを使ってダイヤルアップ接続し、掲示板でメッセージを交換したり、ファイルをダウンロードしたりしていました。

パソコン通信は、各ホストごとに独自のサービスを提供しており、接続できる範囲や利用できる情報が限られていました。

対照的に、インターネットは世界中のコンピュータやネットワークを相互に接続するグローバルな通信網です。

パソコン通信と異なり、インターネットでは特定のホストに依存せず、ウェブブラウザを使って自由に多くのサイトにアクセスし、電子メールやSNS、動画配信など、さまざまなサービスを利用することができます。

また、インターネットはTCP/IPという標準的な通信プロトコルに基づいており、これにより異なるネットワーク同士のスムーズな接続が可能です。

パソコン通信がローカルで限定的なサービスだったのに対し、インターネットは世界規模で多様な情報やサービスを提供するインフラとなっています。

この技術の進化により、現代ではインターネットが主流となり、パソコン通信は歴史的な技術としてその役割を終えました。

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