著者:プロバイダー変更アドバイザー、梅本清志

wifi 端末 によって 速度 が 違う

Wi-Fi環境でスマホの通信速度が異なる原因について考えると、いくつかの要因が影響している可能性があります。

ここでは、具体的な原因とその影響について説明します。

1. Wi-Fiの対応規格の違い

スマートフォンの通信速度は、Wi-Fiの対応規格によって大きく異なります。

例えば、古いスマホがWi-Fi 4(802.11n)やWi-Fi 5(802.11ac)にしか対応していない場合、最新のスマホがWi-Fi 6(802.11ax)に対応していても、同じルーターを使用しても通信速度が大きく異なることがあります。

Wi-Fi 6はより多くのデバイスを効率的に扱い、速度も向上させるため、Wi-Fi 6対応のスマホが理論的には早いはずですが、逆に新しい機種が遅い場合には他の要因も考慮する必要があります。

2. Wi-Fiルーターの性能と設定

Wi-Fiルーター自体の性能や設定も通信速度に大きく影響します。

ルーターが古い場合や、帯域幅の設定が適切でない場合、最新のスマホでも速度が制限される可能性があります。

例えば、2.4GHz帯と5GHz帯の違いがあります。5GHz帯は速度が速いものの、障害物に弱く、範囲が限られるため、2.4GHzに自動的に接続されてしまうこともあります。

もし新しいスマホが2.4GHzに接続されている場合、旧型のスマホが5GHzに接続されている場合には速度差が発生します。

3. スマホのアンテナ性能の違い

スマートフォンのアンテナ性能も通信速度に影響を与える重要な要素です。新しいスマホが必ずしもアンテナの性能が優れているとは限らず、モデルによっては電波の受信感度が低いこともあります。

その結果、Wi-Fiルーターからの電波をうまく受信できず、通信速度が遅くなることがあります。また、スマホ内部のアンテナ配置や筐体の素材も影響を及ぼします。

4. アプリやバックグラウンドプロセスの影響

新しいスマホには、多くのアプリやバックグラウンドで動作しているプロセスがある可能性があります。

これらが通信リソースを消費し、ネットワーク速度に影響を与えることがあります。

特に初期設定でアプリの自動更新や同期が多く設定されていると、通信速度が一時的に遅く感じるかもしれません。

キャッシュを消しても改善しない場合、アプリの自動更新設定やバックグラウンドで動いているアプリを見直す必要があるかもしれません。

5. 周囲の干渉やネットワークの混雑

Wi-Fiの速度は、他のデバイスや周囲のネットワーク干渉によっても影響されます。

特に都市部やアパートのような密集地では、隣接するWi-Fiネットワークとの干渉が発生しやすく、通信速度が低下することがあります。

また、家族や他のデバイスが同時に大量のデータを使っている場合、ネットワークが混雑し、スマートフォンの通信速度が遅くなることもあります。

新しいスマホが遅い場合、他のデバイスやネットワーク環境の影響を確認することも重要です。

6. スマホのソフトウェアやファームウェアの問題

最新のスマホでも、ソフトウェアやファームウェアにバグや不具合がある場合、通信速度に影響を与えることがあります。

これが新しいスマホが遅いと感じる原因である可能性も考えられます。

製造元のソフトウェアアップデートによって修正されることがあるため、最新のアップデートが適用されているか確認することが必要です。

参考https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11227341536

まとめ

Wi-Fi環境におけるスマートフォンの通信速度の違いには、Wi-Fiの対応規格、ルーターの性能や設定、スマホのアンテナ性能、バックグラウンドプロセス、周囲の干渉、ソフトウェアの問題など、さまざまな要因が関与しています。

新しいスマホが遅いと感じる場合でも、一つの原因に限定せず、複数の要因を検討することが解決の糸口になるでしょう。

もしこれらを試しても改善しない場合、スマホやルーター自体にハードウェア的な不具合がある可能性も考慮し、サポートに相談するのも一つの手です。

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