著者:プロバイダー変更アドバイザー、梅本清志

IPv6とは?!

IPv6(アイ・ピー・ブイ・シックス)は、インターネットで使われる住所のようなものを表す番号の仕組みです。

私たちがインターネットでウェブサイトを見たり、動画を見たり、メールを送ったりするためには、コンピュータやスマホなどがネットワークにつながる必要があります。

このとき、すべての機械がどこにつながっているかをわかるようにするために、特別な番号がそれぞれに割り当てられます。この番号のことを「IPアドレス」と言います。

昔から使われているIPアドレスの仕組みは「IPv4(アイ・ピー・ブイ・フォー)」というものでしたが、インターネットを使う人が増えすぎて、IPv4の番号が足りなくなってしまいました。

そこで、もっとたくさんの番号を使えるようにした新しい仕組みがIPv6です。

IPv6は、より多くの番号を使えるため、これからも増え続けるインターネットの利用者や機械に十分なIPアドレスを提供することができます。

IPv6を使うと、インターネットのスピードが少し速くなることがあり、セキュリティ面でも強化されているため、個人情報を守りやすくなります。

IPv4とIPv6は同時に使われていることが多く、徐々にIPv6が主流になると考えられていますが、今でもIPv4も多く使われています。
簡単に言うと、IPv6はインターネットで使う住所をより多くの人や機械に提供するための新しいルールのようなものです。

これによって、世界中でどんどん増えていくコンピュータやスマホがちゃんとインターネットにつながることができるようになっています。

参考https://www.soumu.go.jp/main_content/000891745.pdf

IPv6のメリットとデメリット

IPv6のメリット

1.沢山のアドレスが使えること

2.通信がスムーズになること

3.セキュリティが強化されること

4.設定が簡単になること

IPv6にはいくつかの大きなメリットがあります。まず、IPv6はとてもたくさんのIPアドレスを使えるということです。

インターネットで使われるIPアドレスは、家の住所のようなもので、ネットにつながる機械一つひとつに割り当てられます。

昔から使われていたIPv4という仕組みでは、アドレスの数が足りなくなってしまいました。

人がどんどん増え、スマホやパソコンだけでなく、家の中の電気や冷蔵庫、時計など、いろんなものがインターネットにつながるようになっているので、もっとたくさんのアドレスが必要です。

IPv6はとても多くのアドレスを提供できるので、この問題を解決できます。

次に、IPv6はインターネットの通信がもっとスムーズになることがあります。

IPv4は、限られたアドレスをやりくりしなければいけなかったため、データのやり取りが少し遅くなることがありました。

しかし、IPv6ではそれが改善され、スムーズに通信できることが多いです。

これにより、動画を見たり、ゲームをしたりするときに、通信が途切れにくくなることがあります。

さらに、IPv6はセキュリティの面でも優れています。

IPv6には、情報が盗まれにくくなる仕組みが最初から入っているので、インターネットで個人情報を守ることがしやすくなっています。

たとえば、クレジットカード番号や住所を入力するとき、IPv6ではより安全にデータをやり取りできるのです。

もう一つのメリットは、設定が簡単になることです。

IPv4では、機械をインターネットにつなぐために、特別な設定が必要なことが多く、専門家の手助けが必要なこともありました。

しかし、IPv6では自動的にIPアドレスが割り当てられる仕組みがあるため、設定が簡単になる場合が多いです。

まとめると、IPv6のメリットは、たくさんのアドレスを使えること、通信がスムーズになること、セキュリティが強化されること、そして設定が簡単になることです。

これからインターネットを使う機械が増え続けても、IPv6なら安心して使えるようになります。

IPv6のデメリット

IPv6にはたくさんの良い点がありますが、デメリットもいくつかあります。

まず、一番のデメリットは、IPv6を使うために新しい機械やソフトを用意する必要がある場合があることです。

昔から使っている機械やルーター、インターネットにつながる設備が、IPv6に対応していないことがあるので、その場合は新しいものに買い換えるか、設定を変える必要があります。

これは少し手間がかかるし、お金もかかることがあります。

次に、IPv6はまだ完全に普及していないということもデメリットの一つです。

今はIPv4とIPv6が両方使われていますが、IPv6だけで動いているウェブサイトやサービスはまだ少ないです。

だから、IPv6に対応した機械を持っていても、IPv4しか使えない場所ではIPv6を使えないことがあります。

このため、IPv6の便利さを十分に感じられないことがあります。

また、IPv6は設定や使い方が少し複雑なこともあります。

IPv6のアドレスはとても長くて、数字と文字がたくさん並んでいるので、見ただけで理解するのは難しいです。

IPv4に慣れている人や企業にとって、IPv6の設定を覚えるのに時間がかかるかもしれません。

また、ネットワークの管理をしている人にとっては、新しい知識を学ぶ必要があり、技術的なサポートが必要になることもあります。

さらに、IPv6が完全に普及していないため、セキュリティの問題も心配されています。

IPv6自体はセキュリティが強化されているものの、新しい技術なので、まだ十分に理解されていない部分があり、悪い人たちがこの新しい仕組みを悪用しようとするかもしれません。

だから、IPv6のセキュリティに関しては、これからも注意が必要です。

まとめると、IPv6のデメリットには、古い機械を新しくしなければいけないこと、IPv6がまだ完全に普及していないこと、設定が少し複雑なこと、そして新しい技術なのでセキュリティ面に心配があることがあります。

これらの問題が少しずつ解決されれば、IPv6はもっと便利になると期待されていますが、今はまだ移行途中の段階です。

まとめ

IPv6は、インターネットで使われる新しいIPアドレスの仕組みです。

IPアドレスとは、インターネットに接続されている機械一つひとつに割り当てられた番号で、まるで家の住所のようにその機械がどこにあるかを示すものです。

例えば、友達に手紙を送るときにその子の家の住所が必要なように、インターネットでデータを送るためには相手のIPアドレスが必要になります。

昔から使われているIPv4という仕組みでは、アドレスの数が限られていて、インターネットの利用者が増えると足りなくなってしまいました。

そこで作られたのが、IPv6という新しい仕組みです。IPv6では、もっとたくさんのIPアドレスを使うことができるようになっています。

例えば、あなたの家の冷蔵庫やテレビ、スマホ、そして時計までがインターネットに繋がるとしたら、それぞれの機械にIPアドレスが必要です。

IPv4ではそのアドレスが足りなくなってしまうけれど、IPv6なら十分な数のアドレスを提供できるので、どんどん増えていくインターネットに繋がる機械にも対応できます。

IPv6のアドレスは、たとえば「2001:0db8:85a3:0000:0000:8a2e:0370:7334」というように、とても長くて複雑な文字列で表されます。

IPv4では「192.168.1.1」のような短い数字でしたが、IPv6ではこれだけ多くのアドレスを作ることができるようになっています。

IPv6のメリットはこれだけではありません。IPv6を使うと、インターネットの接続がスムーズになることがあります。

例えば、動画を見ているときに途中で映像が止まってしまうことがありますが、IPv6ではデータのやり取りが効率よく行われるので、こういった問題が少なくなることが期待されています。

さらに、IPv6はセキュリティも強化されています。

たとえば、オンラインショッピングでクレジットカード番号を入力するとき、IPv6の仕組みではその情報がより安全に守られるようになっているので、データが盗まれる心配が少なくなります。

一方で、IPv6にはまだ課題もあります。たとえば、古いコンピュータやルーターなどはIPv6に対応していないことがあります。

そのため、新しい機械に買い換えるか、設定を変更しなければIPv6を使うことができません。

また、IPv6はまだ完全に普及していないので、すべてのウェブサイトやサービスがIPv6で動いているわけではありません。

たとえば、あるゲームサイトはIPv4にしか対応していないため、IPv6ではアクセスできないこともあるのです。

IPv6は、インターネットの未来を支える重要な技術です。

現在、IPv4とIPv6は同時に使われており、少しずつIPv6に移行が進んでいます。

例えば、未来の家では冷蔵庫やエアコン、車までもがインターネットに繋がるかもしれません。

IPv6なら、そんな多くの機械をしっかりとサポートできるようになるのです。

このように、IPv6はインターネットがより便利で安全になるための仕組みとして、これからの社会で重要な役割を果たしていくと考えられています。

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