インターネットとクラウドの違い
インターネットとクラウドは日常生活で頻繁に耳にする言葉ですが、混同されやすい概念です。
インターネットは、世界中のコンピュータやネットワークを繋ぐ巨大な情報網のことを指します。
一方、クラウドはインターネットを利用して提供されるサービスやストレージのことを指します。この違いを理解するために具体例を挙げて説明します。
まず、インターネットとは何かを考えてみましょう。例えば、スマートフォンでウェブサイトを閲覧したり、動画をストリーミング再生したりする際に使うのがインターネットです。
これは、地球上のどこにいても他のコンピュータと情報をやり取りするための仕組みであり、インフラそのものと考えると分かりやすいでしょう。
例えるなら、インターネットは道路や高速道路のようなもので、情報が行き交うための通り道を提供します。
一方でクラウドは、インターネット上に構築されたサービスそのものです。
例えば、Google DriveやDropboxのようなオンラインストレージサービスはクラウドの一例です。
これらのサービスを利用することで、自分のデータをインターネット経由で保存したり、他のデバイスと共有したりすることができます。
クラウドはインターネットという「道」を使って、自宅のパソコンから遠く離れたデータセンターにアクセスしている状態だと考えるとイメージがしやすいでしょう。
もう少し具体的に違いを見てみましょう。インターネットを使う活動として、オンラインゲームをプレイすることを考えてみます。
この場合、プレイヤーが他のユーザーとリアルタイムで通信を行うのはインターネットのおかげです。
しかし、ゲームの進行状況やセーブデータが自動的に保存され、どのデバイスでも続きからプレイできる機能はクラウドの力によるものです。
また、個人のメール利用を例に取ると、メールを送受信する際に利用している通信部分がインターネットです。
一方、GmailやYahoo!メールといったウェブメールサービス自体はクラウド上で運営されています。つまり、メールのデータはインターネット経由でクラウド内のサーバーに保存されているのです。
仕事の場面でも同じことが言えます。例えば、会社のネットワークに接続して、社内のサーバーにアクセスする場合、これもインターネットを利用している状態です。
しかし、Google WorkspaceやMicrosoft 365のようなツールを利用してドキュメントを作成し、それをリアルタイムでチームメンバーと共有・編集する場合は、クラウドサービスを利用していることになります。
要するに、インターネットは情報を運ぶための通路であり、クラウドはその通路を使って提供されるサービスの集合体です。
日常的な利用では、この二つを意識的に区別することは少ないかもしれませんが、仕組みを理解することでインターネットやクラウドの便利さをより効果的に活用できるでしょう。
例えば、重要なデータをクラウドに保存しておけば、災害やパソコンの故障が起きた際にも復旧が容易になります。
同時に、インターネットの速度や安定性がクラウドサービスの利用に直結するため、適切なプロバイダー選びや通信環境の整備が重要です。
このように、インターネットとクラウドは互いに補完し合いながら、現代の生活や仕事に欠かせない役割を果たしているのです。
参考:https://business.ntt-east.co.jp/content/cloudsolution/column-239.html
まとめ
インターネットとクラウドの違いは、役割と機能にあります。
インターネットは世界中のコンピュータやネットワークを繋ぐ仕組みで、情報をやり取りするための「道」のような存在です。
一方でクラウドはその「道」を使って提供されるサービスやデータの保管場所を指します。
例えば、ウェブサイトの閲覧やメールの送受信はインターネットの利用にあたり、Google DriveやDropboxのようなオンラインストレージサービスはクラウドを利用しています。
簡単に言えば、インターネットはインフラであり、クラウドはその上で動作するサービス群です。
クラウドはインターネットを通じてどこからでも利用でき、データの共有や保存、アプリケーションの利用を可能にしています。
このように、インターネットは基盤であり、クラウドはその上で展開される便利な仕組みと言えるでしょう。
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