インターネットの歴史

著者:梅本清志

参考総務省:インターネットの始まり

インターネットの始まり

インターネットの起源は、1960年代のアメリカ合衆国に遡ります。

当初はアメリカ国防総省の一部門である高等研究計画局(ARPA)が、大学や研究機関などのコンピューターネットワークを相互に接続することを目的としてARPANET(アーパネット)というプロジェクトを開始しました。

ARPANETは、分散型ネットワークアーキテクチャを採用しており、異なる場所にあるコンピューター同士が直接通信できるようにすることを目指していました。

これにより、情報の共有やリソースの共有が可能になりました。

ARPANETは1969年に最初のノードが稼働し、1971年までには約15のノードが接続されました。

初期のARPANETは主にアメリカ国内の大学や研究機関に利用されており、メールの送受信やファイルの転送などの基本的な機能が提供されました。

1970年代からのインターネット/TCP/IPの誕生

1970年代に入ると、ARPANETに新たなプロトコル(通信規約)であるTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)が導入されました。

TCP/IPは、異なる種類のコンピューターネットワークを統一的に接続するためのプロトコルであり、後のインターネットの基盤となりました。

1980年代のインターネット/NSFNETの登場

1980年代になると、ARPANET以外にも様々なネットワークが現れました。

この時期には、NSFNET(National Science Foundation Network)やBITNET(Because It’s Time Network)などが登場し、学術研究機関や大学間のネットワークが拡大していきました。

1990年代のインターネット/プロバイダーの始まり

1990年代に入ると、商業的なインターネットサービスプロバイダー(ISP)が台頭し、一般の人々もインターネットに接続するようになりました。

1991年にはWorld Wide Web(WWW)が誕生し、インターネット上の情報の閲覧やハイパーリンクを通じたナビゲーションが可能になりました。これにより、インターネットは大衆化の道を歩み始めました。

2000年代のインターネット/より高速なインターネットへ

2000年代に入ると、ブロードバンドインターネット接続が一般的になり、より高速かつ安定したインターネット接続が普及しました。

これにより、オンライン動画や音楽のストリーミング、大容量ファイルのダウンロードなど、より多様なコンテンツやサービスが利用可能となりました。

2010年代のインターネット/SNSの登場

さらに、2000年代後半から2010年代にかけては、ソーシャルメディアの台頭やスマートフォンの普及により、インターネットの利用がさらに拡大しました。

人々はSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を通じて繋がり、情報を共有し、コミュニケーションを行うようになりました。

現在では、インターネットは私たちの日常生活の不可欠な一部となっています。

オンラインショッピング、オンデマンド動画配信、電子メール、ビデオ会議など、さまざまな活動がオンライン上で行われています。

また、インターネットは技術の進歩とともに常に進化し続けています。高速通信規格の進歩や新たな通信衛星の打ち上げ、5Gネットワークの展開などが進められています。

さらに、インターネット・オブ・シングス(IoT)や人工知能(AI)などの新たなテクノロジーがインターネットと組み合わさることで、より賢いネットワークやサービスの実現が期待されています。

インターネットは、人々の生活や社会のあり方に大きな影響を与えるだけでなく、情報の自由や意見の多様性を促進する役割も果たしています。

しかし、プライバシーやセキュリティの課題も浮き彫りになっており、その解決に向けた取り組みも重要です。

以上が、インターネットの歴史の概要です。現代社会において、インターネットはますます重要な役割を果たしており、今後も進化し続けることでしょう。

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